大分市議会議員選挙

大分市議会議員選挙 2021 未来を託す【1票】は誰に託すかの問題

大分市議会議員選挙 2021 未来を託す【1票】は誰に託すかの問題

21日投開票の大分市議選。定数44の議席を狙って58人が選挙戦を展開しているが、大分市議会って、どんなところか知っていますか? 市政担当記者が紹介する。【石井尚】

■女性議員ダントツの少なさ

まず際立つのは、女性議員の少なさだ。告示前の市議会の構成は、定数44人中、女性議員は2人。過去4回の市議選で女性は毎回2人の当選にとどまっている。女性市議2人という数字は、定数に占める割合で、九州・沖縄の県庁所在地の中でダントツの最下位だ。

公益財団法人「市川房枝記念会女性と政治センター」(東京)によると、全国の市議会と区議会の総定数に占める女性議員の割合は16・4%。大分市議会の約3・6倍となる。

世間では、東京五輪・パラリンピックの組織委員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した森喜朗前会長は辞任に追い込まれたばかり。

今回の市議選には女性6人が立候補している。担当記者としては、今回の市議選の展開が気になるところだ。

■定例会 質問ゼロは4人

議会の役割は、行政が公正・公平で効率的な運営をしているかチェックすること。その重要な場面が、定例会での議員による代表質問や一般質問だ。

大分市議会は年4回の定例会を開催。2017年から20年までの4年間に開かれた16回の定例会を調べたところ、18人の議員が質問回数5回以下だった。代表質問も一般質問もしていない議員も4人いた。一方で、毎回の計16回にわたり質問に立った議員も15人いた。

今回、初めて大分市議選の投票権を得た大分大3年の古城夏美さん(21)は「市議は市民の代表ですよね。私たちの代わりに市の政策について聞いてくれる役割があると思います」。耳が痛い議員がいるのでは?

■年収1069万円

気になるところが、やはり年収。大分市議の報酬は、月額64万1000円。更に2020年度は期末手当として、計300万6290円が支給され、年収は1069万8290円だった。

これ以外にも、調査旅費や資料購入費など使い道が決められた政務活動費が議員1人当たり年間120万円支給される。九州・沖縄の県庁所在地でみると、年収は福岡、熊本、鹿児島各市に次ぐ数字となる。

年収と政務活動費を合わせると市議44人に充てられる予算は年間5億円を超える。予算規模としては大分市が20年度当初予算で計上した新規事業(36件/4億7759万円)に近い。

この年収が相当なのか?大分大4年の薮田真緒さん(22)は「どんな仕事をして成果を出したのか、私たちが知る機会が少ない。議員の年収が妥当なのか、判断基準が分からない」。今度は記者にとって耳が痛い指摘だった。

目前に迫る投開票。有権者の方々には、ぜひ自分なりの基準を持って投票してほしい。


【女性市議の定数に占める人数と割合】

(1)那覇市  9人(22.5%)

(2)鹿児島市 9人(20%)

(3)宮崎市  8人(20%)

(4)福岡市 11人(17.7%)

(5)熊本市  5人(10.4%)

(6)長崎市  4人(10%)

(7)佐賀市  3人(8.3%)

(8)大分市  2人(4.5%)

※九州・沖縄の県庁所在地の市議会


【定例市議会での質問回数】

0回         4人

1~5回      14人

6~9回       2人

10~15回     8人

16回       15人

※2017~20年の計16回の定例市議会での代表質問、一般質問の回数。議長は4年間変わらなかったため、除いている。


【九州・沖縄の市議の年収】

定数     年収

(1)福岡市  62 1489万円

(2)鹿児島市 45 1098万円

(3)熊本市  48 1087万円

(4)大分市  44 1069万円

(5)長崎市  40 1022万円

(6)宮崎市  40  933万円

(7)那覇市  40  924万円

(8)佐賀市  36  876万円

※2020年の議長、副議長を除いた市議の報酬と期末手当。